ごあいさつ

 我が国の豊かな経済社会を構成している社会資本は、近年急速に老朽化が進み、この状況に適切に対処するには、高い耐久性を確保できる維持管理技術の開発が求められています。このような社会的背景に鑑みて、(公財)鉄道総合技術研究所では、かねてから構造物のメンテナンスに関する研究・開発を続けてきました。その中で、コンクリート中の鉄筋腐食を誘発する塩害について、その抑制を目指して旧日本道路公団の試験研究所と連携し、「SSI(Suppressing Salt Injury)工法」を共同で開発・実用化致しました。

 塩害対策工法研究会は、SSI工法及びその関連技術について、技術の向上と普及を図ることを目的として、2010年に設立致しました。関係各位の努力により今日まで着実に実績を重ねてきましたが、会員相互間の連携強化や関連学界等との情報交換を一層推進していきたいと考えております。本研究会の発展に向けて、皆様方のご支援とご協力を切にお願い申し上げます。

 

塩害対策工法研究会

立松 英信